雑学!住宅業界
住宅産業が発展したのは、第二次世界大戦後の住宅難に端を発します。産業としての歴史はまだ70年ほどと比較的新しい産業と言えます。しかし、年間の市場規模は46兆円を超えます。そのため、わが国の重要な産業の一つと言えるでしょう。08年度の日本の国家予算は約83兆円で、住宅の投資は約18.5兆円でした。つまり国家予算の1/5が住宅に投資されているのです。また、GDPは約3.3%を占めています。住宅産業は、業界として独立しているわけではありません。建設業や不動産業の双方にまたがる産業といえます。
現代には様々な種類の商品が豊富に溢れています。こんなものがあったらいいな、あんなものが欲しいなと望めば大抵の物は手に入れることができます。しかし、一般の人が年収の数倍ほどの高額な代金を支払ってでも欲しいと願う商品は住宅以外にはありません。住宅は快適な生活のため、我々には必要不可欠なものなのです。
住むだけであるならば、賃貸物件でも困ることはありません。しかし、人には当然所有欲というものがあります。自分の物と他人に借りているのでは、住んでいる時の気分が違います。持ち家では家主に気兼ねをすることはありません。好きなように自分で手を加えることができますし、住宅の敷地内は誰にも邪魔されることのない、自分と家族だけの空間にすることができます。時代が変わっても持ち家の人気は廃れません。
住宅は商品として扱うとき、これほど扱いがいのある商品はないでしょう。人の一生に関わるとても大切な商品だからです。住宅産業の仕事は人々の生活基盤を提供する重要な仕事なのです。
■ 住宅産業のお仕事とは
「住宅産業」と言ってもその定義に明確な区別はありません。使う場面や使う人によって含まれる仕事が異なり、幅広いものが当てはまります。一般的には土地の開発、建築、販売を事業とする産業という意味で使われます。しかし、この全てを行う必要はなく、注文住宅の建築や工務店なども住宅産業に含まれます。近年政府が提唱している長寿命住宅いわゆる200年住宅が普及することにより、今後は新築ばかりなく中古住宅のリフォームなども住宅産業の重要な産業となるでしょう。
(1) 住宅メーカー
メーカーによっては違いますが、住宅地の開発、建築、販売を主に行います。大手になると更に不動産の管理やリフォームなどを行うこともあります。
・ 住宅建築の仕事
分譲住宅の場合には、消費者層を調査しターゲットを絞ります。それらに対し適したサイズや機能性、デザイン、価格などを決定し設計建築します。実際の建築作業は下請け業者に依頼することもあります。
・ 宅地開発
住宅地に適した農地や山林などを調査し、開発を行います。大手住宅メーカーでは全国規模で宅地開発を行う場合もあります。
・住宅販売
新聞、テレビ、インターネット、折り込み広告などで広告宣伝をします。モデルハウスを用意したり、展示場などを活用することもあります。住宅は一生を左右する大きな買い物であるだけに営業マンの資質も重要です。
(2) 工務店
工務店は地域に密着した業者がほとんどです。その地域の天候・風土などに精通しているため、地域に最適な建築を行うことができます。また顧客からの修繕依頼・改修依頼などにもすぐに応対できるというメリットがあります。
(3) リフォーム業者・インテリア業・造園業など
耐震改修やバリアフリー化などを手がけるリフォーム業の需要年々高まりつつあります。快適な居住空間を演出するインテリア業なども住宅産業に含まれます。